指に乗ってあげてもよくてよ。

ニナさんのお部屋の戸を開けて待っていると…
恐る恐るニナさまが戸に足をかけて外の様子を窺います。
両足を揃えてお部屋の外に体を出しています。
私が気づいて指を差し出すと不満そうにお部屋の中に消えていってしまう日々が続いていました。

し・か・し

ニナさんは気づいたようです。
私の指に乗らないと外に出られないことに…
ニナさんは躊躇いがちに私の差し出した指にそのおみ足を右から乗せ左は思い切ったようにスッと乗せました。

きゃああああぁあぁぁぁぁあああああああああっ！！
ニナさんが私の指に乗って外にでたわっ！！

でもニナさんはまだ怖いようでやんわり指につかまっています。
それでも強烈な進歩だわ！！
以前は指に乗る前に指をキツク噛んでいたのですがそれもなくなっていました。馴れてはきたんでしょうけど今日はたまたま乗ってくれたのかもしれないと思っていよう。次、ガッカリするかもしれないから…
でも嬉しい気持ちが大きくてウッキウキなのでした。